重機が入らず解体費用800万円。遠方の空き家を前に途方に暮れていました。
本日はお時間をいただきありがとうございます。まずは、今回叔母様が遺された家の処分に動かれた背景から教えてください。
Y.S様
約1年前に叔母が亡くなり、松本市にある家が相続の対象となりました。高齢の母やいとこたちが相続に関わることになったんです。当初は、現地に住むいとこが家を引き継いで住む予定だったのですが、諸事情でその話が白紙になってしまい、その後はいとこたちも手続きなどを進めることが難しくなってしまいました。
母は体調のこともあって一人で遠方まで行くのが難しいため、横浜に住む私が代理として動くこにしたんです。
建物は非常に古くそのまま住める状態ではなかったため、最初は「解体してから売却するしかないものだ」と思い込んでいました。ところが、土地が通路の奥にある「旗竿地(はたざおち)」で進入路が狭く、段差もあって重機が一切入れない場所でした。最初に見てもらった解体業者さんからは、手作業での解体のため700万円〜800万円かかると言われてしまって。
重機が入らないことで、解体費用がかなり高額になってしまったのですね。
Y.S様
そうなんです。解体費に加えて、残置物の処分や確定測量、仲介手数料など、家を手放すために必要な費用を合わせると、1,000万円近くかかってしまう計算でした。
公道に面している幅があり再建築自体はできそうでしたが、確定測量をしてみないと分からない微妙なラインで、測量だけでも数十万円かかります。「売れるかも分からないのに、そんな大金を自己負担するのか」と途方に暮れました。
売れるか分からない状態での1,000万円の負担は、あまりに重すぎますね……
そんな中で、ご相談の際から「年内に必ず処分したい」と強く希望されていたのが印象的でした。そこまで急がれた背景には、どんな思いがあったのでしょうか?
Y.S様
いとこたちも「もう関わりたくない、放置でいい」というスタンスになってしまって。でも、このまま放置すれば草も生えて近所迷惑ですし、親から私たちの代、さらには子どもの世代へと問題が引き継がれてしまいます。
仕事の関係で相続トラブルをたくさん見てきたので、「放置すると大変なことになる」と分かっていました。ちょうど私が会社を早期退職して動けるタイミングだったこともあり、「母の名義に登記をまとめて、今年中に自分の代で終わらせよう」と決めました。
地元の不動産会社でも難航し、解体無料見積ガイドさんへ相談しました。
解体無料見積ガイドへお問い合わせいただく前にも、ご自身で不動産会社を探されていたそうですね。
Y.S様
はい。春頃から自分でネットを見ながら現地の不動産会社にあたってみたのですが、建物の状態や立地条件の厳しさから売れる見込みがまったく立ちませんでした。現場近くの旅館に買い取りを打診しても返事がなく、更地にするにしても700万円〜800万円の解体費用はどうにもならず手詰まりの状態でした。
横浜から片道3時間以上かけて何度も現地へ通うのも体力的に限界でしたし、「なんとか安く解体できないか、一括で相談できるところはないか」とネットで探して、「解体無料見積ガイド」さんに問い合わせました。
お問い合わせいただいた後は、どのように検討を進められたのでしょうか?
Y.S様
担当の仰木さんが、費用を比較するために別の解体業者さんを紹介してくださると同時に、「解体だけでなく、建物付きで売る道も探りましょう」と現地の不動産会社にも声をかけてくださいました。
解体業者さんの見積もりは500万円〜600万円で、最初よりは下がったものの、やはり手作業が多く高額でしたね。不動産会社は、複数社の中から地元のこぢんまりとした会社と話を進めました。担当者さんがとても親身になってくださり、「古民家として売り出してみましょう」と古民家サイトへの掲載を検討してくれたり、仲間内の不動産会社10社ほどに声をかけて買い手を探してくださったりしました。
それでも問い合わせはなく、解体も売却も行き詰まってしまい、「数百万円の費用をかけて処分するしかないのか」と覚悟していました。
数百万円の負担を覚悟した矢先、「現状のまま買い取る」という提案に救われました。
そこから、仰木が別の提案をさせていただいたんですよね。
Y.S様
そうなんです。仰木さんから「実は社内に不動産部門もあるんです」と連絡をいただき、不動産事業部の岡田さんをご紹介いただきました。
そこで「解体してお金をかけるのではなく、全国対応できる買取業者さんに現状のまま買い取ってもらう方法がある」とご提案いただきました。
その提案をお聞きになったときは、どう思われましたか?
Y.S様
本当に驚きました。岡田さんから「解体も残置物の撤去も不要で、測量なしの10万円で買い取ってくれる専門業者が見つかりました」とお聞きしたときは、「本当に中身もそのままでいいんですか?」と信じられず何度も聞き直してしまったくらいです。
土地自体に値段をつけるのは難しい中、私たちがマイナスにならないようにとお気持ち代として10万円をつけてくださったと伺い、その配慮が本当にありがたかったです。私が個人的に動いていたら、そんな専門業者さんの存在すら知ることもできませんでした。

担当スタッフのコメント(不動産事業部・岡田)
「解体にも数百万円かかる物件が、なぜそのまま売れるのか?」と驚かれる方は非常に多いですが、実はこうしたケースは珍しくありません。
一般的な不動産市場では「売るのは難しい」とされる古家や旗竿地でも、全国の空き家をDIYやリノベーションで再生・活用する専門の買取ネットワークであれば、残置物を残したまま引き取れる場合があります。
「お金を払って壊すしかない」と思い込んでしまう前に、こうした選択肢があることを知っていただきたいです。私たちが窓口になることで、他社では買い取りが難しいと言われた物件でも取り扱える専門業者へスムーズにつなげられます。
その後、ご紹介した買取業者とは直接お会いされたのですね。
Y.S様
はい。まだ現地を見ていない業者さんだったので「本当にこの状態で大丈夫なのかな」と最初は少し心配もありました。ですが渋谷でお会いした際、「DIYで再生して活用するか、難しければ事務所として使ってもいいと考えています」と説明してくださいました。
ちゃんと活用先を考えて引き取ってくださることが分かって安心でき、その場ですぐにお願いすることを決めました。
手出しなしでの売却となりましたが、それについてはいかがですか?
Y.S様
解体や片付けで数百万円の費用がかかることを覚悟していたので、持ち出しが一切なく、10万円で買い取っていただけたのは本当にありがたかったです。
敷地が広かったので、近隣の土地相場だけで考えたら1,000万円とかになるような場所なんです。それと比べると少し寂しい気持ちはありましたけど、私たちがこれから住むわけではないですし、そんなことを考えていても仕方がないですからね。
お母様にもご納得いただけたでしょうか?
Y.S様
はい、しっかり納得してくれました。母にとっては思い出が詰まった家でしたので、買取業者さんが引き渡し期日に融通を利かせてくださり、8月末の法事のタイミングで母と一緒に現地へ行きました。
最後に家の中に心残りがないか確認し、「もう鍵を返したからね」と伝えたら、母も納得して気持ちの整理がついたようでした。しこりを残さずに手放せて本当によかったです。
素人の私にも寄り添い、細やかにリードしてくれた岡田さんの対応に感謝しています。
鍵の引き渡しも終わり、売却完了まであと一歩のところまで来ましたね。現在のお気持ちはいかがですか?
Y.S様
目標だった年内にしっかり手が離れそうでホッとしています。登記の手続きも書類のやり取りを進めているところで、あと1ヶ月ほどですべて終わる予定です。
私はずっとマンション暮らしで一軒家に住んだことがなかったので、一軒家を手放すことがこんなにも難しいものなのかと身にしみて学びました。土地の売却なんて人生の中でそうそう経験することではないですし、本当に素人でしたから。
遠方でのお手続きでしたが、やり取りの中で不安な点などはありませんでしたか?
Y.S様
全くありませんでした。私が電話にすぐ出られないことも多かったのですが、岡田さんがメールで「次はこれ、その次はこれ」と手順を箇条書きで分かりやすく整理して送ってくださったので、見返しても分かりやすく、安心してお任せできました。
何社も連絡を取っていると誰と何を話したか分からなくなってしまいますが、メールでしっかり管理していただけたのが本当にありがたかったです。マイナス数百万円を覚悟していた中で、無事に手放せて感謝しかありません。
ご納得のいく形でお力になれて本当によかったです。貴重なお話をありがとうございました。





