本記事は解体業者向けの電子報告システム利用ガイドです。
施主の方は、アスベストが含まれる建物の解体費用 事前調査・手順・資格を解説をご覧ください。
2022年4月から事前調査結果の報告が義務化され、行政の電子申請システムを利用することができます。さらに、2023年10月からは有資格者による事前調査も義務化されました。
この記事では、対象になる工事や調査から報告までの流れ、申請システムの利用方法などを分かりやすく解説していきます。
石綿事前調査報告が義務化になった背景
2021年の建設アスベスト訴訟の最高裁判決を契機に制度が強化されました。
解体・改修工事を行う際は、建築時期・規模・用途に関わらず、法令に基づくアスベスト(石綿)の事前調査が義務づけられています。
2023年10月1日からは、アスベスト事前調査を行う者の資格要件が定められました。現在は有資格者(建築物石綿含有建材調査者等)のみが調査を実施できます。
くれぐれもアスベストの危険性を十分に認識したうえで調査を行い、漏れなく報告をするように努めましょう。
石綿事前調査報告の対象となる工事
下記のいずれかに該当する工事は、石綿の有無に関わらず漏れなく報告の対象になります。
- 解体部分の床面積が80m²以上の建築物の解体工事
- 請負⾦額が税込100万円以上の建築物の改修工事
- 請負金額が税込100万円以上の工作物※の解体または改修工事
※工作物…反応槽、加熱炉、ボイラー、圧⼒容器、配管設備(建築物に設ける給⽔・排⽔・換気・暖房・冷房・排煙設備等を除く)、焼却設備、煙突(建築物に設ける排煙設備等を除く)、貯蔵設備(穀物を貯蔵するための設備を除く)、発電設備(太陽光発電設備・⾵⼒発電設備を除く)、変電設備、配電設備、送電設備(ケーブルを含む)、トンネルの天井板、プラットホームの上家、鉄道の駅の地下式構造部分の壁・天井板、遮⾳壁、軽量盛⼟保護パネル
【例】
延床面積が25坪を超える戸建て住宅の全部を解体するケース
→報告の対象。
延床面積が80m²を超えるため報告の対象になります。(1坪=約3.3m²)
石綿事前調査の詳細
工事が報告の対象だった場合、まずは「事前調査」を行いましょう。
なお、令和5年(2023年)10月1日以降に着工する工事については、事前調査は以下のいずれかに該当している資格者等に依頼する必要があります。
- 特定建築物石綿含有建材調査者
- 一般建築物石綿含有建材調査者
- 一戸建て等石綿含有建材調査者
- 令和5年9月30日以前に(一社)日本アスベスト調査診断協会に登録され、事前調査を行う時点においても引き続き登録されている者
なお、アパートやマンションなどの集合住宅で「共用部等」がある場合は、「一般建築物石綿含有建材調査者」もしくは、「特定建築物石綿含有建材調査者」を取得している資格者等に調査を依頼する必要があります。
事前調査は設計図書等と現地調査の両方から行う必要があり、事前調査だけで石綿を含有しているかどうか判断がつかない場合は、専門の調査機関へ詳しい分析を依頼するか、石綿を含んでいるとみなして報告をする必要があります。
参考: アスベスト対策Q&A|国土交通省
解体無料見積ガイドでは、アスベスト(石綿)の事前調査から除去工事まで、法令に基づいた適切な対応が可能な解体業者をご紹介しています。
アスベストの基礎知識や解体費用・手順・資格などの詳細については、アスベストが含まれる建物の解体費用 事前調査・手順・資格を解説で詳しく解説しています。
石綿の事前調査に伴う資格取得
認可を受けた登録機関が実施する講習を受講し修了すると、事前調査を実施する資格が取得できます。
| 種別 | 講習内容 |
|---|---|
| 1.特定建築物石綿含有建材調査者 | 講義(11時間)、実地研修、筆記試験、口述試験 |
| 2.一般建築物石綿含有建材調査者 | 講義(11時間)、筆記試験 |
| 3.一戸建て等石綿含有建材調査者 | 講義(7時間)、筆記試験 |
自社で事前調査が実施できると、調査から報告までをスムーズに進めることができます。
講習のスケジュール等をご確認のうえ検討してみてください。
詳細が掲載されているリーフレットは「こちら」です(PDF)。
電子申請システムによる報告の方法
事前調査の結果は、厚生労働省が管轄するWebページ「石綿事前調査結果報告システム」から申請します。
利用アカウントの取得
また、申請システムを利用するには「GビズID」の登録が必要になります。
「GビズID」とは、行政サービスを利用する際に必要な事業者向けの認証アカウントです。
「GビズID」は1つのアカウントで様々な行政サービスを利用できます。
なお、石綿の事前調査報告で利用するのは「石綿事前調査結果報告システム」のみです。
「GビズID」の登録手順
1.「GビズID」の公式ページに移動します。
2.画面上部のメニューから「GビズIDエントリー作成」をクリックします。
3.「GビズIDエントリー(メールアドレス)登録」の画面に移動したら、「アカウントID(メールアドレス)」の右欄に登録するメールアドレスを入力して「登録」をクリックします。
4.「GビズIDエントリー(メールアドレス)登録完了」の画面が確認できたら、入力したアドレスに届いた、メール内に記載されているURLをクリックしてGビズIDの情報登録画面に移動します」をクリックします。
入力項目にある「法人番号」が分からない場合は、「国税庁法人番号公表サイト」から確認できます。
法人番号を取得する場合は「国税庁法人番号公表サイト」のトップ画面から、「商号又は名称」「所在地」を入力して「検索」をクリックします。
検索結果が表示されたら、法人番号を取得してGビズIDの情報登録画面に戻ります。
5.取得した法人番号を入力して右横の「法人情報取得」をクリックします。
6.その他の必要な項目を入力したら「規約に同意する」にチェックを入れ、パスワードを設定して「登録」をクリックします。
7.「GビズIDエントリーアカウント新規登録 確認」の画面に移動したら、内容に間違いがないか確認して「OK」をクリックします。
8.「GビズIDエントリーアカウント新規登録 完了」の画面に移動したら登録完了です。
登録情報の確認
1.ログイン画面より、「アカウントID(メールアドレス)」と「パスワード」を入力して「ログイン」をクリックし、マイページ画面に移動します。
2.マイページからは入力した詳細情報をいつでも確認することができます。






