子供たちとバーベキューをしたり、プランターに花を植えたり、いろんな思い出が詰まったウッドデッキも今では朽ち果ててボロボロに…寂しい気持ちもあるけど解体しようと決めたあなた、ウッドデッキの解体にかかる費用、できるだけ安く済ませませんか?
この記事では、ウッドデッキの解体にかかる費用を、自分で解体する場合と業者にお願いする場合に分けて、徹底比較しながら紹介していきます。
ウッドデッキの解体相場はどれくらい?
ウッドデッキを解体する時の費用は、自分で解体する場合と、業者に頼む場合とで大きく異なります。まずは、気になる費用を比較してみましょう。
業者に頼むと?
ウッドデッキの解体を取り扱っている業者は、工務店や解体業者、便利屋さんなどさまざまです。その為、どの業者に頼むかによって料金が大きく異なる場合があります。
費用項目 | 価格相場 |
出張費 | 0~1万円前後 |
人件費・処分費 | 2万円前後~10万円前後 |
実際に、iタウンページで検索をしてみると、ウッドデッキの解体を取り扱っている業者が沢山見つかります。
もちろん、お住いのエリアやウッドデッキの大きさによって価格は変わりますが、同じ1時間程度で終わる作業でも2万円前後から10万円前後と問い合わせる業者によって価格に大きな振れ幅があります。
また、正確な見積もりは立ち会いのもとで見積もりをしてもらわないと分かりません。正確な見積もりを出す場合には必ず現場で立ち会いのもと、見積もりを依頼するようにして下さい。
自分でやると…
ウッドデッキの解体工事は特別な許可などは必要なく、廃材の処分もお住いの地域のルールに沿って処分する事ができます。 その為、ウッドデッキの解体を自分でやることができれば、業者に依頼する時と比べてかなり安く費用を抑えられます。
費用項目 | 価格相場 |
工具その他 | 0円~1万円前後 |
処分費 | 0円~数千円 |
自分でやる場合は、もちろん人件費などはかからないので、工具等の購入費とウッドデッキを解体して出た廃材の処分費だけで済ませる事ができます。
引用:amazon
工具も既に持っているもので間に合わせる事ができればもっと費用を抑えられますね。
「でも、業者に頼むと費用の振れ幅が大きい、というのは不安だし、そもそも自分で解体するのは心配だ…」という方は多いかもしれません。そこでウッドデッキの解体で失敗しない為にオススメしたい手順は、
- まず、業者に複数見積もりを出して、予算内もしくは、納得できる価格で解体してくれる業者があればそこに依頼する。
- 予算内に収まらない。もしくは、どうしても業者の解体費用が高いと感じるようなら自分で解体する。
という方法です。というのも、業者さんの見積もりは無料の場合がほとんどです。自分で解体するにしても、何社か業者さんに見積を依頼してからでも全然遅くはありません。
業者の見積もり比較のコツ
手間や時間を考えると多少料金がかかっても業者に依頼したいというのは普通です。でも、業者によって価格のバラつきがあるというのは、先ほどご紹介しましたね。
業者B 8万円
業者C 5万円
業者によって倍以上の価格差がでる事もあります。プロの方が作業をするので値段が高くなるのは仕方ありませんが、これほど価格にバラつきがあると心配になりますよね。
料金の比較をする際には、各業者さんに見積もり書を出してもらい、費用の項目を細かく分けてどの項目が高いのか気にしながら見てみましょう。
見積もりの項目
ウッドデッキの解体を業者さんに依頼すると、以下のような費用がかかります。実際に比較する時の参考にしてみて下さい。
一つずつ確認しながら見ていきましょう。
基本料金
作業量に関わらず、業者さんに依頼した時点でかかる費用です。業者さんによっては出張費となっている場合もあり、「出張費無料!」などを売りにしている基本料が掛からない所もあるので、料金相場は0円~5,000円前後です。
作業料金
業者さんによって一番変動が大きい項目です。床面積が広いと、m²あたりの料金になる場合がありますが、一般的な広さのウッドデッキの場合、1時間あたりの料金になっている所が多いようです。また、作業を一人でやるのか二人でやるのか、作業する人数の日当で料金を決めているところもあります。
- m²あたりで料金を決める
- 作業時間で料金を決める
- 作業人数で料金を決める
1時間あたりの作業料金は3,000円前後の所が多く、日当で管理している所は1万2千円~1万5千円前後が相場です。
依頼する業者さんの作業スピードにもよりますが、一般的な広さのウッドデッキなら、搬出を含めても半日程度で終わります。 いくらかかるか不安だ…という方は、見積もりの時点で料金が確定する日当で管理されている業者さんがおすすめです。
ちなみに、業者さんによってはどんぶり勘定でざっくりとした見積もりになっているところもあります。実際作業をしてみると、後になって追加料金を請求される場合もあるので事前にしっかり確認して下さい。
処分料金
廃材の処分費用です。お住いの地域や、処分する廃材の量によって変わりますが、依頼する業者さんが採用している処分方法によって料金は大きく変わります。
ほとんどの場合、業者さんが廃棄物の中間処理施設に廃材を持ち込んでお金を払って処分する為、作業料金とは別に料金がかかるのが一般的です。その点、解体業者さんにウッドデッキの解体を依頼すると、自社で廃棄物の処理施設を保有しているところがあるため、処分費が比較的安くなる場合があります。
ただし、業者さんの中には、不法投棄で料金を安く済ませようとする悪徳業者があります。不法投棄が発覚した場合は、解体工事を依頼した、依頼主も罰せられる事があるので、廃材の処分方法は見積もりの時点で確認しておきましょう。
追加料金
廃材を搬送するトラックが近くに停められないと、解体場所からトラックまで、廃材を人力で運びださなければならないので、追加で料金が発生する場合があります。また、二階のウッドデッキの解体など危険を伴う作業は別途に追加料金がかかる場合があるので注意して下さい。
本当に自分でできるの?
「いや、やっぱり業者に頼むと料金が高いから、自分で解体しよう!」という方も多いはずです。解体の手順を理解して、事前にしっかりと準備ができればウッドデッキの解体はそれほど難しくありません。一人で解体している方もたくさんいらっしゃいます。あなたもチャレンジしてみてはいかがですか?
壊す時は作る時の逆手順
「よし!解体しよう!」っといっても一体どこから手をつければいいのか分からないという方は、ウッドデッキを作る時の逆の手順で解体していくことを意識して下さい。
ウッドデッキを作る時は、土台となる束石・束床を置いてその上に大引を取り付けていきます。次に、ウッドデッキの表面となっている床板を貼り付けていき、最後にラティスや板塀を取り付けて完成になります。
ウッドデッキを解体する時は、この逆手順になるので、最初に板塀やラティス部分を取り外し、続いて床板を剥がしていきます。床板が全て剥がせたら大引きなどの骨組みを解体して、最後に束石・床束を取り除きます。 それでは、引き続き自分でウッドデッキの解体をする時に必要な工具を紹介します。
必要な工具は?
ウッドデッキの解体で必要な工具はホームセンターや大手通販サイトで集める事ができます。
電動ノコギリ
引用:amazon
参考価格 |
5,000~25,000円前後 |
ウッドデッキをカットする時に必要な工具です。チェーンソーに比べて手軽に扱えて、音も静かなので重宝します。使用頻度も高くなるので安全面に充分注意して使うようにして下さい。
電動ノコギリ使用例
【参考動画】
バール
引用:amazon
参考価格 |
1,000~4,000円前後 |
テコを使って楽に釘を抜いたり、床板をめくったり出来ます。あまりに小さいと使いにくいので、購入する際は使いやすいサイズ感のもを選ぶようにして下さい。
バール使用例
【参考動画】
電動ドライバー
引用:amazon
参考価格 |
3,000~8,000円前後 |
雨風にさらされたネジを手作業で外すのは苦労します。電動ドライバーがあれば楽にネジを外せますね。
電動ドライバー使用例
【参考動画】
なめたネジ外し
引用:amazon
参考価格 |
1,000~3,000円前後 |
電動ドライバーと併せて用意して欲しいのが、なめたネジはずしです。錆びたネジはネジ山が簡単になめてしまい、作業が難航する場合があります。その場合、ネジ山を復活させる必要があるのでなめたネジ外しが大活躍してくれます。
なめたネジ外し使用例
【参考動画】
燃えるゴミ?燃えないゴミ?それとも…
ウッドデッキが解体できたら、廃材を処分する必要がありますよね。でも、廃材って燃えるゴミ?燃えないゴミ?それとも何か他のゴミでしょうか?最後に廃材の分別方法をご紹介します。
木材は燃えるゴミ
ウッドデッキの木材は燃えるゴミです。ただし、一般の家庭ごみとして出すには各自治体で決められたルールを守らなければなりません。
【例①】横須賀市の木材の分別方法
質問
回答
【注意点など】
※小さい木材は、ポリ袋(無色透明か白色半透明)または炭酸カルシウム入りポリ袋(白色半透明)に入れて出してください。
※長さ50cm以内、直径20cm以内にひもで束ねて出してください。
※太さ10cm未満で長さ1m以下、太さ10cm以上20cm未満で長さ50cm以下の幹は、南処理工場へ持ち込み(有料)できます。
基本的には燃えるゴミですが、規定のサイズ以下に切って出さなければないけません。また、規定のサイズ以上のものは、処分費用がかかります。
釘やネジは燃えないゴミ
自治体によって燃えないゴミ、もしくは資源ゴミとして回収しています。
【例②】横須賀市のくぎ、ボルト等の分別方法
質問
回答
くぎやボルト等は、お住いの地域で回収方法は異なります。不安な方は、必ず自治体に問い合わせて確認してください。
セメントやレンガは専門業者へ
ウッドデッキを支える束石(つかいし)は、ブロックやレンガなどで出来ている為、ゴミとして出すことができません。
【例③東京都港区のブロック・レンガ等の分別方法】
質問
回答
ウッドデッキを解体して出るゴミは細かく分解して、お住いの地域のルールに沿って処分するようにして下さい。
ウッドデッキの解体についてのまとめ
ウッドデッキは自分でも解体する事ができますが、解体や分別の手間、安全面などを考えるとプロの業者さんにお願いしたいですね。
解体業者さんの見積もりは基本的に無料なので、まずは見積もりを出してもらい、比較検討してみましょう。複数の見積もりを出してもらっても「やっぱり高い…」と思うようなら自分で解体するのもひとつの手段です。