工事の概算見積りって？

概算見積りの注意点

工事の概算見積りとは、依頼者から受け取った情報・資料をもとに、工事に掛かるおおよその金額を算出するものです。

つまり施工業者は、実際に施工現場を見ない段階で、工事に掛かる費用を算出することになります。その為、算出する費用はあくまでも参考程度であり、必ずしも実際に工事を行う際に、その見積金額のとおりになるわけではありません。

起こりやすい問題は、「いざ工事を依頼してみたら概算見積りとは異なる金額の請求をされた」というものです。

実はこういったことは、例え優良な業者に依頼したとしても、ありえることなのです。なぜならば、事前の確認資料や電話などでヒアリングした情報だけでは判断しきれない部分が、現地確認をした際に出てくるからです。

つまり、最終的には現場を見なければ、正確に工事費用を算出することは難しいのです。

概算見積りの活用方法

では、概算見積りなどとる必要はないのかというと、そうではありません。例えば、こんな方もいるでしょう。

• 建物の撤去工事を行いたいけれど、費用相場が見当もつかずに困っている
• 工事は先の話なので、ざっくばらんでいいから費用の目安を知っておきたい

そういった場合には、概算見積りは最適です。例えば実際に建物の撤去工事をするとなると、金額も決して安いものではなく、確認しなければいけないこともたくさんあるので、気軽にできるものではないと思うかもしれません。

しかし概算見積りなら、最低限の情報を提供するだけで、おおよその工事費用を算出してくれます。実際に業者まで会いに行く必要もなく、今はインターネットなどでも簡単に見積り依頼ができてしまいます。

例え正確な工事費用がこの時点で分からなくても、例に挙げたような不安の解消には繋がります。

ただ、建物の撤去工事においては、費用はもちろんのこと、施工業者の対応を見ることも重要です。安心して任せられる業者なのかを見極めるためにも実際にお会いしてみましょう。

また、概算見積りと現地での見積りでは金額が大きく異なることも少なくありません。ですから、何もわからないまま、概算見積りで判断して工事を依頼してしまうと、高額請求や違反工事などのトラブルになる可能性も高くなります。

概算見積りによって、あらかじめ解消できる不安を理解して、見積りの取得方法も使い分けることが大切です。