「ただ壊すだけだし、解体工事は最安値で済ませたい」
「解体工事なんて、安いに越したことはないはず!」
「地域で一番安い解体業者は、どこだろう?」
解体工事を行うにあたり、『激安の解体業者』をお探しの方は多くいらっしゃるかと思います。
しかし、相場よりズバ抜けて費用の安い解体業者への依頼で、思わぬトラブルに見舞われることがあるのをご存知でしょうか?価格の安さだけで解体業者を決める行為は、とても危険なのです。
そこで本記事では、激安な解体業者に解体工事を依頼するリスクと、解体工事でトラブルを回避するポイントついて詳しく解説していきます。
激安の解体業者をお探しの方は、まず本記事に一度目を通してみてください。
激安な解体工事に潜むリスク
解体費用は、解体業者ごとに差が出るものです。
ただし、適正な工事を行っている解体業者の場合、費用の差はわずか数十万円ほどであることがほとんどです。
つまり、突出した安さを売りに掲げている解体業者には、何らかの裏事情がある可能性が高いのです。
解体工事には「適正価格」が存在する
解体工事には、適正価格があるのをご存知でしょうか?解体工事においては、ある同じ建物を解体するのに必要な工事内容はどの解体業者も概ね同じです。また、必要な工事内容を適切に行ったうえでの値引きには限度があります。そのため、解体費用にあまりにも大きな差が出ることは、現実的には考えにくいことなのです。
激安な解体工事には要注意
そのため、適正価格を大幅に下回る見積金額を提示している解体業者は、本来やるべき工事を省いているなど、工事品質に何らかの欠陥があると考えるのが妥当です。
いくら価格が安いからと言って、適切な解体工事を行っていない可能性がある解体業者への依頼は、不安が残りますよね。また万が一、工事品質に欠陥がある解体業者に依頼をした場合、ご自身だけでなく周りの方々を巻き込んだトラブルに発展するケースもあります。
激安な解体業者への依頼で起こるトラブル
解体工事におけるトラブルは、激安な解体業者への依頼によって発生することがほとんどです。激安な解体業者への依頼でよくあるトラブルは、「近隣トラブル」「追加費用の発生」の2つです。
近隣トラブル
解体工事においては、近隣にお住まいの方々にご迷惑がかかり、最悪の場合はトラブルに発展するケースも珍しくありません。近隣トラブルが発生すると、解体後のご近所付き合いにも大きな支障が出るため、できる限り回避したいものですよね。
具体的な近隣トラブルには「粉塵の飛散」「騒音・振動の発生」などが挙げられます。
こういった近隣トラブルは、解体業者が対策を行うことで回避できることがほとんどです。しかし、激安な解体業者はコスト削減のため対策を怠っているケースがあります。
それぞれの近隣トラブルについてどのような対策が必要なのか、詳しく確認していきましょう。
粉塵の飛散
解体工事で発生する粉塵(ふんじん)の飛散を防止しないと「洗濯物が外に干せない」「窓が開けられない」といった苦情が入ることがあります。
粉塵の飛散を防ぐ主な手段には、「養生」と「放水」が挙げられます。
解体する建物の周りを養生シートでしっかりと覆うことで、空中に舞った粉塵が現場の外に飛散するのを防ぐことができます。また、こまめに現場に放水することで、工事中に砂埃が舞い上がるのを防ぐことができます。
なお、多くの解体業者は、こういった対策をしっかりと行っています。
しかし、養生の設置やこまめな放水にはそれぞれコストがかかるため、意図的に省いてしまう解体業者が存在します。
騒音・振動の発生
重機を用いて作業をする解体工事においては、騒音や振動の発生は避けられません。
ですが、近隣の方々に対して謝罪の意を示すことや、工事日程について事前情報の共有をすることで、苦情の発生を防ぐことは可能です。
そのため、人件費をかけてでも近隣への挨拶まわりを着工前に行ってくださる解体業者が、数多く存在します。しかし、激安な解体業者の場合、挨拶まわりにコストを割いてくれる可能性は低いでしょう。
追加費用の発生
激安な解体業者にありがちなのが、見積もり時にどの解体業者よりも安い金額を掲げていたにも関わらず、着工後に追加費用を請求されるトラブルです。
解体工事では、建物の下に隠れている地中埋設物の撤去費用を見積書に含める事ができません。現地確認をするだけではその発見が不可能だからです。
本来、解体業者はこれら地中埋設物の処分に関して、お客様に口頭や図面を用いて確認を取ります。そして万が一、解体工事中に地中埋蔵物が発見された場合は、お客様に地中埋設物が出てきた旨の報告とその発生した事実の確認をしていただき、撤去方法や費用の相談を行います。その上で作業を進めます。
しかし、悪徳な解体業者は事前報告をせず、作業が終わった段階で追加費用を請求します。事実確認ができないため、提示される費用が不当に高額な場合や、そもそも地中埋設物の存在を偽装している場合も考えられます。
解体工事でトラブルを回避するポイント
解体工事でのトラブルを回避するためには、解体業者選びを慎重に行うことが大切です。とはいえ「費用以外に何を比較すれば良いのか分からない」という声も多いはず。
そこで、費用以外に目を向けて解体業者を選ぶ場合に着目すべきポイントについて解説していきます。
違法業者でないか確認する
まずは、解体業者が違法業者でないかを確認する必要があります。
解体工事業を営むためには、「建設業許可」か「解体工事登録」のいずれかの資格を得る必要があります。
「資格を取得していれば絶対に安心!」とは言い切れませんが、資格を得るためにはある一定以上の知識や経験が必要です。そのため、資格の有無は、信頼の置ける解体業者であるかを判断する一つの基準となるでしょう。
産業廃棄物マニフェストの提示の有無
産業廃棄物のマニフェストとは、解体工事で出た産業廃棄物がどのように処理されたかを記録する管理票です。マニフェスト制度は悪質な不法投棄の防止に役立つため、すべての解体業者に活用が義務づけられています。
適切に廃棄物の処理を行っている解体業者の場合、マニフェストの写しを解体業者側からすすんで施主に提出してくださることもあります。しかし、マニフェスト制度を活用せず不法投棄を行っている解体業者の場合、施主がマニフェストの提示を求めても拒まれるでしょう。
解体工事を依頼した解体業者が廃棄物の不法投棄を行った場合、廃棄物処理法によって施主が罰せられるケースもあります。そのため、依頼する解体業者がマニフェスト制度を活用し適切に廃棄物を処理している解体業者かどうか、事前に確認することが大切です。
複数の解体業者から見積もりをとる
解体工事にかかる費用や、工事をする作業員の雰囲気は、それぞれの解体業者によって異なります。
複数の解体業者から見積もりをとって比較・検討することが、家の解体工事費用を抑えることにつながります。工事費用の設定は解体業者によってバラつきがありますが、安すぎる価格は手抜き工事や近隣トラブルを招くリスクもあるため注意が必要です。相見積もりで費用の相場を把握し、適正価格かどうかを判断しましょう。
とはいえ、ご自身で解体業者をいくつも探すのは面倒、難しいと考える方も多いと思います。そこで、当協会が運営する「解体無料見積ガイド」では、無料で最大6社の見積比較ができるサービスを提供しています。
当協会がご紹介する解体業者は、全て独自の審査を通過した優良な解体業者で、解体工事が初めての方でも安心して依頼が出来ます。解体業者とのスケジュール調整や、お断り連絡の代行も当協会で対応いたします。また「現地に行けないけど見積もりを取りたい」などのご相談も歓迎しておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
激安の解体業者へ依頼するリスクについてのまとめ
本記事では、激安な解体業者に解体工事を依頼するリスクと、解体工事でトラブルを回避するポイントついて詳しく解説してきました。
「ただ壊すだけだから、安いほうが良い」と考えがちな解体工事ですが、相場とかけ離れた激安の解体業者には様々なリスクが潜んでいます。
解体工事でトラブルを避けるためには、必要な工事を適切に行っている解体業者か見極めることが大切です。また、いくつかの解体業者から相見積もりを取り、適正価格の範囲内で条件に合う解体業者を選ぶことをおすすめします。
当協会(あんしん解体業者認定協会)が運営する「解体無料見積ガイド」では、信頼できる優良解体業者を最大6社まで無料でご紹介することができます。複数の解体業者から相見積もりを取りたい方は、ぜひ当サービスをご利用ください。