戸部商店

戸部商店さんは、どういった建物の解体を手掛けていますか？

木造住宅が一番多いです。全体の7、8割くらい。
あとは、鉄骨造が10％、ブロック造が10％弱ですね。
あと、解体以外に土木も少しやっています。

木造住宅が多いのですね。すると、ご依頼は法人様より一般の方が多いのでしょうか？

そうですね、一般のお客様が80％くらいです。解体現場のご近所さんとか、たびたび直接ご依頼をいただきますよ。

ご近所様からご依頼があるのですか？評判が良いのですね!!
ご近所様から見て、どのようなところが信頼できると感じるのでしょうか？

特別なことはしていないけど。ただ、仕事のスピードは速いね。もちろん、木と鉄の分別とか散水とか、基本はしっかり守ってますよ。
あと、ちゃんとゴミを手で拾っていますね。

分別とかゴミ拾いは、俺から何も言わなくても従業員が丁寧にやってくれるんですよ。
ちょっとやりすぎじゃないか？って思うくらい(笑)

確かに、キレイに作業されてますね。
戸部社長の教育の賜物なのでは？

どうだろう？まぁみんな、ちゃんとやってくれるからさ。お客様にも丁寧さが伝わるんだと思うんだよね。

あと、近隣挨拶を万全にしています。うちの女房が現場に来て、お客様に声をかけたりもしていますよ。そういうのも信用につながっていますね。

群馬や埼玉という土地柄もあるかもしれないけど、苦情は全然ないです。

奥様の「内助の功」ですね。
奥様に挨拶していただけると、戸部商店さんがさらに身近に感じられるので安心します。

解体のお仕事は何年前に始められたのですか？

解体は30年前くらいですね。「戸部商店」という名前は40年以上前から使っていましたが。最初は土木から始めたんですよ。

解体を始めたころは、大手自動車メーカーの工場とか3階建てRC造の郵便局とか、大きな建物が中心でした。
当時は仕事が欲しかったから、神奈川県とか関東全域はもちろん、岐阜の小さいダムの解体なんかも受けましたよ。

大きな建物を手掛けていらっしゃったのですね。
なぜ木造住宅の解体にシフトしたのですか？

機械を買うのが大変だったのが理由ですね。大きい建物を壊す重機を自前でそろえようとすると莫大な金がかかるし、リースだとコストがかさんじゃいますから。

そこで、小型の重機を買って木造住宅の解体をしようと考えたわけです。

ちなみに、今は木造住宅の解体で使える重機が全部で5台、トラックも軽トラ含めて4台あります。重機を動かすオペレーターも4人いますよ。だから、解体のスピードが速いんです。

そうなんですね。スピーディーに解体してもらえると、建て替えや借地返却を予定しているお客様も大助かりです。

解体するスピードが速ければ、コストも抑えられますよ。

ちなみに解体ゴミについても、なるべく処分費用の安い処理場に持っていきます。

経営努力をなさっているんですね。

木造住宅の解体はたくさんの依頼があります。
多くのお客様に喜んでもらいたいから、一生懸命やってますよ。

解体工事を依頼するときは、見積書の正確さが気になります。
戸部様は、どんなところに気を付けて見積りをしていらっしゃいますか？

固定資産税の納税証明書に建物の寸法が載っていますから、お客様にご用意していただければ参考にしていますね。

なければ、自分で法務局から登記簿謄本を取ることもあります。

寸法を間違えると見積金額が大きく変わってしまうので、寸法を測るのが難しい建物はそういった記録も確認していますよ。

最近は依頼者が遠方に住んでいて、お客様と一緒に見積りができない場合も多いですし慎重にやっています。

確かに、空き家になったご実家を解体する場合が増えていますね。
どうしても立ち会いできないケースでは、公的な記録を参考にしてもらえると安心できます。

最後に、戸部様が今後の目標としていることを教えてください。

東京でも解体をやりたいな、と。
頑張ればもう少し仕事を受けられそうだけど、やっぱり解体工事は東京の方が多いですからね。仕事があるところに行って、一生懸命やりたい。

積極的にお客様のご依頼に応えたいということですね。

本日はお忙しいなか貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。
戸部商店様のお客様の期待に応えたいというお気持ちが、よく分かりました。